2005/09/20 Engine Broken?

 旅行に行くので、タペット調整をしてもらおうと出かけたら、いきなりエンジンから異音が(T^T)。クーリングファンかと思いベルトを外してみたが、音は収まらず・・・どうやらエンジン内部のようです。マジかよ〜(T^T)(T^T)(T^T)

 先に原因から言ってしまいますが、Pnxデスビ交換の際、Pnxデスビを抜き差しした時カムギアも一緒に抜けてしまって、デスビワッシャーがエンジン内部に落ちてしまったようです。で、そのワッシャーがクランクギアに悪さをした・・・みたいです。デスビギアが抜けてしまった要因は社長に指摘されたのですが、Pnxデスビ先端のギアの精度が悪かった(きつく差し込まれてしまっていた)ためです。やっぱ素人整備はいけませんねぇ(T^T)。

 想定外の出来事によりエンジンを開けることになってしまいましたが、開けてしまうものはしょうがない。この機会に少しリファインすることにしました。といってもあまりにも想定外であったため予算が全然ありません。悔しいですがリファインといっても、”出来る範囲”で実施します。

<カム交換>
 以前から「もしエンジンを開くことがあったらカムを交換しよう」と考えてました。で、どのカムをセレクトするかなんですが、今回あまりにも突然だったため、検討する時間がまったくありませんでした。そんなわけで「今より少し大きなカム」という理由でSCAT C55を選択しました。
 SCAT C65CROWERも魅力的だったのですが、現状のSCAT C45でも意外と低速がないため、ほんの少しの冒険に留めておきました(^^;。もし組んでみて全然ダメだった場合、またエンジンを割るのは辛いからです。でも、SCAT C55で全然ダメになっちゃったらどうしよう(^^;;;。でもりょうへいさんも付けてるし、多分大丈夫でしょう(と信じたい)。

 カムギアは特に変更せず、アルミのヘリカルを使います。実は、たまたま在庫に純正ヘリカルギアがあったのですが、重さを比較すると純正の方が全然軽いのです。「これは!」と思ったのですが、純正だとオイルポンプが装着出来ない事が判明したため諦めました。ちょっと悔しい(;_;)。(写真は純正ヘリカルギア装着状態)

<SCATリフター(穴あき)交換>
 これも前から考えてたパーツです。初めて広告で見た時から「理に適ったパーツ」と思っていたので・・・。カムの耐久性も何となく上がりそうじゃないですか(^^;

<ピストンピン交換>
 軽量タイプに交換。やっぱ「動くところは軽く」でしょう(^^)。

 私のピストン(CIMA?)に使われているピンは、今売られている75mm×22mmではなく、72mm×22mm(ノーマルピストンサイズ)でした。そのため購入先の
KOHEY MACHINEさんで72mmに加工してもらいました。カタログだと93gとありますが、短く削ったためさらに軽量(約90g)になりました(^^)。

 これでちょびっとパワーアップするといいなぁ(笑)

<ピストン重量合せ>
 社長が気を遣ってやってくれました(^^)。この写真を撮っている時社長から聞いたのですが、私のエンジンはピストンもヘッドもほぼ無加工の素組みらしいです(^^;(ただしクランクとフライホイールはバランス済)。ちょっとした事情があって、割とテスト的に組んだエンジンだったのでそうなっていたそうです。ということはまだまだ手を入れる(パワーアップ化の)余地があるってことです(^^)

 これでちょびっとパワーアップするといいなぁ(笑)


 余談ですがノーマルピストンピンタイプのピストンです(^^;。今この形状の物は売ってないですよね。だからMAHLEじゃないと思うんだけど・・・

<EXポート拡大>
 
SCAT "MINI D-PORT" PRO COMP HEADSのEXポートは1-3/8(実測約35mm)ですが、1-5/8 マージドにマッチするように拡大しました(約38mm)。まぁ気持の問題です(笑)

 EXポートの拡大に合せ、マージド側の溶接跡も処理しました。

   これでちょびっとパワーアップするといいなぁ(笑)

<アングルカット>
 写真はないけど、HEADSのバルブシートもノーマルはアングルカットとかされていなかったらしいです(^^;。今回OHついでに、バルブシートとバルブのアングル加工を城南ボーリングさんにて実施しました(^^)。

 これでちょびっとパワーアップするといいなぁ(笑)

<予期せぬトラブル(; ;)>
 ヘッドの加工中に発覚。バルブスプリング一本折れてました。FFバルブスプリング&チタンリテーナーにしたかった所ですが、予算(と時間)の都合で断念(; ;)。在庫のあったSCAT Dual Springsを使います。

 こういったことからお金が掛かっていくのだよ(苦笑)

<ウィンデージトレー>
 某所のマシン達によく装着されているのをみて、私も装着することにしました(^^)。しかしこれが余計な作業を発生させることに(^^;


 左の写真がBRAZILケース(私のエンジン)、右がGERMANケースです。ピックアップチューブの形状がまったく違います。左のピックアップチューブの場合ウィンデージトレーは装着できません。をいをいマジかよ(^^;;;
 双方差し替えようと思いましたが、太さが違うのでそれもできません。困った・・・ということで、ニコイチで製作することに(爆)

 これがニコイチで完成した写真です。位置決め大変でした(^^;

 溶接部のアップです。
<その他>
 クランクが78.4mmであることが発覚。思っていたより約10cc排気量が多かったことが判明(笑)。

 CBPのケースなんかで3番溶接済みというのを見かけますが、BRAZILケースは補強されているんですかね?。平らになっています。

 マニの集合部は44mmにして、マフラーとマッチさせています。もう少し大きくしたい部分ですが、またマフラー製作しないといけないし、これ以上音量が増えるのも気になるため、そのままとします。

 とまぁ、こんな感じでリファインしました。これでセッティング出して慣らしが終わったらまたパワーチェックします。さてさて結果は???

 ちょびっとが累積して、沢山パワーアップしてるといいなぁ(笑)


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